世界のプログラミング教育事情

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されること受け、最近様々なメディアでプログラミング教育が取り上げられています。では日本の外に目を向けて、他の海外の国ではどうなっているのでしょうか?今回は、海外のプログラミング教育に関する状況を紹介したいと思います。

アメリカ合衆国

アメリカでは、2014年から公立の中学や高校20校で、ソフトウェア・エンジニアリングの授業を試験的に開始しました。また、Code.orgというNPO法人が、コンピューターサイエンスの教育を支援する活動をしており、webサイト上で無料のプログラミングレッスンも公開しています。

オバマ元大統領や、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグらがコンピューターサイエンス教育の重要性を訴える動画なども公開されており、STEM学習(S:Science[科学]、T:Technology[技術]、E:Engineering[工学]、M:Math[数学])の中心的な位置づけとして、国を挙げてコンピューターサイエンス教育を推進しています。

イギリス

2014年から、プログラミングを含む「コンピューティング」という教科が義務教育の科目に導入され、5歳の学生からコンピューターサイエンスを学んでいます。元々「ICT」という教科でコンピューターの操作方法などを学んでいたのですが、政府や産業界からの指摘を受け、ビジュアルプログラミングツールを使用したプログラミングなどを取り入れた科目に刷新されたそうです。

フィンランド

フィンランドでは、2016年からプログラミング教育が小学校での必修科目になりました。3年生から6年生で、Scratchなどのビジュアルプログラミングを使い、7年生から9年生でテキストベースのプログラミング言語を学ぶそうです。

イスラエル

2000年から高校3年間でプログラミング教育を行う「コンピューターサイエンス」が必須科目になりました。今、イスラエルは高度な情報技術を保有する国となり、軍事やセキュリティー分野、ベンチャービジネスの輩出数などで成果を挙げています。

エストニア

エストニアとプログラミング教育と聞いてピンと来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、エストニアはオンライン無料通話サービスの「Skype」が生まれた国であり、インターネット普及率もかなり高く、国政での電子投票を実現したIT先進国です。
そのエストニアでは、2012年に初等教育(7歳から)でのプログラミング教育がスタートしました。

オーストラリア

プログラミングを含む「デジタル・テクノロジー」という科目を、2015年にビクトリア州で導入し、2017年には同州の全ての学校で実施を予定しているそうです。

韓国

お隣の韓国では、2015年から中学校でプログラミングの授業を導入。2017年には小学校での授業もスタートする予定です。

まとめ

その他にも、日本の小学校に相当する初等教育ではハンガリーやロシアが、中学校に相当する中等教育では香港などが、プログラミングを必修科目としています。

日本はようやく必修化に向けて動き出しましたが、まだまだ検討・模索の段階で、2020年にはどのようなものになるのか見えていません。一部実験的に取り組みを始めた先進的な学校や自治体などもありますが、全体的には取り組む姿勢にかなり温度差があるようです。

世界がコンピューターサイエンス教育の重要性を認識し、推し進める流れは今後も加速するでしょう。みなさんは、どのように取り組みますか?