ヤマハの音楽×プログラミング教育
ボーカロイド教育版

世界中で多くのユーザーを獲得しているヤマハ株式会社の『VOCALOID(ボーカロイド)』ですが、このボーカロイドが学校教育にも取り上げられているのをご存知でしょうか?

『ボーカロイド教育版』は、タブレットで直感的に「歌作り・音楽作り」ができるデジタル教材なので、これまで学校のクラス内でも「楽譜が読める」や「楽器が弾ける」生徒中心になりがちだった楽曲制作などの作業が誰にでも容易になり、クラス全員で音楽制作に取り組むことが出来るようになりました。
https://ses.yamaha.com/products/vocaloid_edu/

ボーカロイド教育版の使い方

操作方法は極めて簡単で、楽曲制作の手順は以下の通りです。

①歌詞の入力
思い浮かんだ歌詞をタブレットのキーボードでテキスト入力します。この時、歌詞はひらがな、もしくはカタカナで入力します。

②音(メロデイー)の入力
次に、歌詞の一語ずつに対して音程を設定することでメロディーを作成します。音の長さと高さが画面で分かりやすく表示されるので、直感的な操作が可能です。

③音を重ねる(ハーモニーを作る)
合唱やハモりアレンジのために複数のパート(最大4パート)を作成することができます。

④楽曲を保存する
作った楽曲を音声ファイルで作品として保存します。

導入事例の紹介

実際に学校の授業で実施された例を紹介します。

1) 学級歌の制作
クラスごとにオリジナルの学級歌を制作する。クラス内のまとまりを作るのにも役立ち、完成した歌は卒業式で発表。
式に出席した保護者の方からも「感動した」と声が上がり、とても評判が良かったそうです。

詳細は以下のリンクを参照
https://ses.yamaha.com/products/vocaloid_edu/school-song/

2) 国語の授業での活用
中学校の国語の授業で、島崎藤村の「初恋」という詩にメロディーをつける。

詳細は以下のリンクを参照
https://ses.yamaha.com/activity/1225/

担当者へのインタビュー

ヤマハ株式会社音響事業本部 クラウドビジネス推進部 主事 村上真一郎氏にお話を伺いました。

– 教育版の開発に至った経緯を教えてください。

ボーカロイド教育版は音楽の授業の「創作の時間」で使っていただけるツールになっています。
少子化や趣味の多様化などが影響して楽器人口が減っている現在、小学校の頃から、より興味を持てる形で音楽に接してもらう事で音楽の演奏や創作方面への関心を育み、ゆくゆくは楽器に触れる人が少しでも増えてくれればという期待感もあり、小中学校時代の音楽授業をもっと豊かにしたいという発想で開発致しました。

– 歌づくりを通じて「プログラミング的思考」を育むということも謳われているそうですが。

楽曲作りでは、試行錯誤を繰り返し、PDCA(Plan:計画 → Do:実行 → Check:評価 → Act:改善)のサイクルを体験します。
この過程は正にプログラミング教育で身につける「課題解決」の過程と同じです。私たちはを楽曲作りなどの音楽教育を通じ、プログラミング的思考が養えると考えています。

詳細は以下のリンクを参照
https://ses.yamaha.com/products/vocaloid_edu/programming-thought/

– これからの展開などはいかがでしょうか?

現在はWindows版のみですが、iOS版の開発は期待されています。
あと、元々「ボーカロイド」は海外にもユーザーが多いので、未定ではありますが英語版も作成できればと考えており、現在幾つかの海外拠点に対して打診をしている段階です。

– ありがとうございました。

実際にツールを触ると、これまでハードルが高かった楽曲制作が、こんなに簡単に、しかも専門的な予備知識などなくても出来てしまうのかと驚かれるでしょう。
このボーカロイド教育版で育った未来の音楽クリエーターが生まれる日は、そう遠くないかも知れません。